エコー ギリシャ神話から見るオーラソーマのボトル
オーラソーマの新しいボトルは「エコー」
名前を聞いた瞬間、このプッサンの絵を思い出しました。
その名も「エコーとナルキッソス」
エコーには2種類の話がありますね。
オーラソーマ的にはこのエコーの前にパンが生まれていますから、パンとのストーリーを紹介すべきでしょう。
牧神パンがエコーに恋したが、その愛を彼女が受け入れなかったために、怒ったパンは仕返しとして羊飼いを狂わせ、彼女を八つ裂きにさせたという。そしてエコーの体は大地にばらまかれ、助けを求めるエコーの声だけが残りました。
エコーの語源やパニックの語源は牧神パンからきています。
ギリシャ神話は、エゴむき出しの正直な人間の(登場人物は神様が多いけれど)本性が余す所なく書き現されています。そこが魅力です。
とはいえ、エゴだけでは関係性はこんな風に人を傷つけてしまいますね。現在に至るまで人間関係って難しいものです。愛は永遠のテーマですね。
油彩 1928-30年 ルーブル美術館蔵
オヴィディウスのナルキッソスの物語は、16世紀、17世紀に好んで描かれたテーマ。
オヴィディウスはナルキッソスの物語に、ニンフのエコーの伝説を絡めました。
絵の下にエコーのストーリーを載せますね。
オウィディウスの「変身物語」によると、山のニュムペーであるエコーはゼウスに見初められた仲間を助ける為に、ヘラに対して歌とおしゃべりで時間稼ぎをしました。それに怒ったヘラは、エコーに「自分から話しかけられず、相手の言葉をオウム返しにするだけ」という呪いをかけました。
その後、エコーは美青年ナルキッソスに恋をしましたが、相手の言葉を繰り返すだけであったゆえに、「退屈だ」とナルキッソスに飽きられてしまいます。酷いショックを受けたエコーはやせ衰え、遂には肉体が消えて「木霊」と化してしまいました。エコーの悲劇に怒った女神ネメシスは、ナルキッソスに「自己しか愛せない」という呪いをかけて破滅させたのでした。
その後、エコーは美青年ナルキッソスに恋をしましたが、相手の言葉を繰り返すだけであったゆえに、「退屈だ」とナルキッソスに飽きられてしまいます。酷いショックを受けたエコーはやせ衰え、遂には肉体が消えて「木霊」と化してしまいました。エコーの悲劇に怒った女神ネメシスは、ナルキッソスに「自己しか愛せない」という呪いをかけて破滅させたのでした。