運命って?
運命の女神には前髪しかないから早く掴まないとチャンスはなくなる、なんて言われてますよね?
あれ、でもデューラーの女神には前髪あるし、
前髪ないとすると後ろはハゲなのか?
いろんな女神をボチボチ紹介しようと思いますが、今日はデューラー。
1502年頃「ネメシス」版画
デューラーが完璧な肉体の比率を描こうとして完成させたと言われる版画です。
描かれた女神は雲の上で球体に乗って浮かんで、背中には鷲の羽、右手には杯を、馬勒を持つ。
杯は愛、馬勒は懲戒を表し、愛と智恵の女神でもあるようです。
ハゲ、ではないようだ。ちょっとリアルすぎるのは気になりますが。
前髪説のは、男神だったようです。
まあ、描くなら女神の方が美しいものね。といことで変わってきたのかもしれません。
しかし、この女神フォーチュナーは、なかなかやっかいで、微笑み方が、怖い。
超、がつくほど、気まぐれなのです。
しかし、勝利が欲しい、ツキが欲しいときににっこり、あなたを味方してあげましょうか?なんて言われて断れますか?
まあ、断っても負けるわけだけど。
お願いしてもにっこり裏切られることもあるわけで。
その時の機嫌によるんですね。
だから勝負の時は、
ツキがある、ないと言うわけです。
タロットの「運命の輪」の絵も回る車両に生き物が乗る絵。よく見たら面白い生き物ですね。
冠と剣を持ち、マントをかぶって偉そうだけど、変な生き物。横には犬や猿みたいな生き物がしがみついています。
輪には取手がついていて、回せそうですが、回しているものは見えていません。
つまり、運命の輪は見えないものが回す。
運命の女神フォーチュナーが回しています。
「運命」を知りたい
そう願う人は多いでしょう。
私の運命を教えてください
運命の人は?
なんて質問は多いのです。
が、
聞いている人も実のところ信じているとは断言できないのでは?
そうだったらいいな、それは違っていたらいいな、なんて考えているのでは?
そう
「一寸先は闇」
と言うように先のことはわからない。
つまり運命はわからない、ということなのです。
だからこそ、今わたしがやれることをする、でいいとも言えます。その上で最後は運に任せる、フォーチュナーに任せるで納得できるのでは?
残念ながら、運命は決まっていない。
わからないものに頼るより、今できることをしっかりが良さそうですね。
運命を予言するのがタロットでなく、その都度の教訓のようなものと捉えたらもっと有効活用できそうだし、人生上向きそうじゃないですか?
私は、そんなふうに使っています。
ここぞの時は、女神フォーチュナーが微笑んでくれたら、嬉しいですね😊